趣味の水草水槽もくじ



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2015年6月10日水曜日

アフリカンランプアイの飼い方・水温・解説



アフリカンランプアイとは?


アフリカ、シェラレオネ、ナイジェリア、カメルーン原産のメダカです。
名前の通り青く光る眼が特徴的で、その清涼な美しさから非常にポピュラーな種です。
体色は地味だが成魚は各ヒレが黄色く色づき、オスはヒレが伸長しさらに美しい姿となる。

水草水槽に群泳させると最高に美しく、やや暗めの水景では青い眼がとても目立ちます。



アフリカンランプアイの飼育要件・水温・水質・餌


最大体長   → 3.5cm
温度      → 23~27度
水質      → 弱酸性~中性
餌        → 人工飼料、生餌

飼育難易度 → ★★☆☆☆

アフリカンランプアイ飼育のポイントと混泳


飼育は一度落ち着けば容易ですが、若干水質の変化に弱い一面があります。
性格は温和で混泳にも向いています。

アフリカンランプアイは上層を泳ぎます。
水面近くを遊泳するこの魚は水槽からの飛び出すことがたいへん多いです。
特に照明の点灯、消灯の瞬間にびっくりして飛び出してしまうケースが多いので
フタをするなど飛び出し対策を施すようにしましょう。


混泳に相性がいいのは、プリステラ、グリーンネオンテトラ、ラミーノーズテトラなどの
小型魚種が最適です。


アフリカンランプアイは上層を泳ぎますので、中層や下層を泳ぐ魚を選ぶことで
住み分けができ、遊泳スペースをうまく作ることができます。

アフリカンランプアイの繁殖


繁殖は容易で水草やその根元に粘着卵を生むタイプです。



アフリカンランプアイの病気


◆白点病
【症状】 体やヒレに小さな白い斑点が付着し、放置しておくと体じゅうが斑点で覆われ、
それを取るように魚は体を壁や木にこすりつけます。
そのまま放置しておくと、魚は次第に衰弱していき、やがて死に至ります。


【原因】 イクチオフチリウスという繊毛虫が寄生することで発病します。
水温の低下などストレスがかかる環境で魚が衰弱した際にかかりやすい病気です。


【対策】 早期発見により完治できる病気です。
多めに水替えすることと、マカライトグリーンアグテンの投与を行います。
水温は30度にすることが望ましいですが、水槽の他の生体も考慮し、水温は26度以上
30度未満が良いです。
市販薬はマカライトグリーンアグテンを投与して下さい。
薬浴は隔離ではなく飼育水槽内で規定量を。2日後に水換えを行うというサイクルを
1~2週間繰り返します。

鷹の爪を水10Lに対して1本の割合で入れる「鷹の爪療法」もありますが推奨しません。


白点病の詳しい説明と治療方法の特設ページはこちらのリンクをご覧下さい。



◆カラムナリス(尾腐れ病、口腐れ病、エラ腐れ病)
症状】 各ヒレが溶けるように徐々に消失してしまいます。
体に白カビのようなものが見られ、初期症状から他の場所に転移します。
水面に口を出し息苦しそうに泳ぐようになり、エラに症状が出ると酸欠となり死に至ります。

【原因】 フレキシバクター・カラムナリスという細菌に感染すると発病します。
水質が悪化していると菌が繁殖しやすくなります。
15~25度の水温でよく発生する病気で、感染力はきわめて強いです。

【対策】 伝染病なので早期発見が望ましいです。
水換えによる水質改善を最優先として考えます。
治療にはフラン剤系の治療薬が有効で、感染魚は隔離のうえ薬浴します。
それと並行して0.5~1%の塩浴も効果があります。


◆ネオン病
【病状】 タンパク質を分解する酵素を生産するため、尾ビレで繁殖した場合は腐っていく
ように見えます。体にツヤがなくなり、徐々に痩せて行きます。また、背ビレの一部から
出血を伴います。
水面に口を出し息苦しそうに泳ぐようになり、酸欠症状を示します。
群泳の環境下では単独でいることが多いのも特徴です。

【原因】 フレキシバクター・カラムナリスが魚の筋肉内で繁殖した為に起こります。
筋肉の薄い小型種に発生します。

【対策】 感染魚は隔離のうえ、市販の薬(グリーンFゴールドリキット、パラザンDなど)を
投与します。また、0.5%の塩浴も有効です。
ただし、この病気は筋肉中で細菌が繁殖するため、治療は困難で完治は難しいです。






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ブラックファントムテトラの飼い方・水質・解説


ブラックファントムテトラとは?


ブラジル、パラグアイ川、グァポレ川原産のカラシンです。
体高のあるボディに漆黒の大きな背ビレと尻ビレが魅力的な種で、グレーのボディ
にブルーと黒の大きなスポットが入る美しい魚です。メスはヒレが大きくならず脂ビレ、
腹ビレが赤くなる点で容易に判別可能です。

明るめの水草水槽に良く映え、飼育は容易で性質も温和です。

背びれがピンとして体高がある容姿は実に立派で、小さいながら混泳水槽でも主役級
の存在感を放ちます。

また、同種間で見られるフィンスプレッディングは見ごたえがあります。


ブラックファントムテトラの飼育要件・水温・水質・餌


最大体長   → 5cm
温度      → 20~25度
水質      → 弱酸性~中性
餌        → 人工飼料、生餌

飼育難易度 → ☆☆☆☆


レッドファントムテトラ飼育のポイントと混泳


ブラックファントムテトラは水質に対して敏感ではないので飼育は容易です。
また他のカラシンと比べ、比較的病気にも強いです。

性格は温和なので他種との混泳にも適します。
また、群れる性質がありますので、まとまった数を群泳させることも可能です。

弱酸性の軟水でしっかり飼い込むと濃いブラックになって渋さを引き出せます。

混泳に相性がいいのは、ブラックネオン、ラミーノーズテトラ、アフリカンランプアイなどの
小型魚種が最適です。

ブラックネオンとの混泳は、色あい的にお互いが美しさを引き立て合います。
ラミーノーズテトラとの混泳は、お互い群泳する性質があるので見ごたえあります。
アフリカンランプアイとの混泳は、ランプアイが上層、ネオンが中層を泳ぐ性質があり、
水槽内の各層をお互いが住み分けし、生体バランスも見た目もまとまります。


ブラックファントムテトラの繁殖


ワイルド個体での繁殖例は多くないので困難かと思われますが、ブリード個体から
であれば繁殖は十分に狙えます。

メスはふっくらとした体型を持ち、十分に成熟したオスは盛んにメスを追うようになります。
バラ撒き型の産卵形態です。



ブラックファントムテトラの病気


◆白点病
【症状】 体やヒレに小さな白い斑点が付着し、放置しておくと体じゅうが斑点で覆われ、
それを取るように魚は体を壁や木にこすりつけます。
そのまま放置しておくと、魚は次第に衰弱していき、やがて死に至ります。


【原因】 イクチオフチリウスという繊毛虫が寄生することで発病します。
水温の低下などストレスがかかる環境で魚が衰弱した際にかかりやすい病気です。


【対策】 早期発見により完治できる病気です。
多めに水替えすることと、マカライトグリーンアグテンの投与を行います。
水温は30度にすることが望ましいですが、水槽の他の生体も考慮し、水温は26度以上
30度未満が良いです。
市販薬はマカライトグリーンアグテンを投与して下さい。
薬浴は隔離ではなく飼育水槽内で規定量を。2日後に水換えを行うというサイクルを
1~2週間繰り返します。

鷹の爪を水10Lに対して1本の割合で入れる「鷹の爪療法」もありますが推奨しません。


白点病の詳しい説明と治療方法の特設ページはこちらのリンクをご覧下さい。



◆カラムナリス(尾腐れ病、口腐れ病、エラ腐れ病)
症状】 各ヒレが溶けるように徐々に消失してしまいます。
体に白カビのようなものが見られ、初期症状から他の場所に転移します。
水面に口を出し息苦しそうに泳ぐようになり、エラに症状が出ると酸欠となり死に至ります。

【原因】 フレキシバクター・カラムナリスという細菌に感染すると発病します。
水質が悪化していると菌が繁殖しやすくなります。
15~25度の水温でよく発生する病気で、感染力はきわめて強いです。

【対策】 伝染病なので早期発見が望ましいです。
水換えによる水質改善を最優先として考えます。
治療にはフラン剤系の治療薬が有効で、感染魚は隔離のうえ薬浴します。
それと並行して0.5~1%の塩浴も効果があります。


◆ネオン病
【病状】 タンパク質を分解する酵素を生産するため、尾ビレで繁殖した場合は腐っていく
ように見えます。体にツヤがなくなり、徐々に痩せて行きます。また、背ビレの一部から
出血を伴います。
水面に口を出し息苦しそうに泳ぐようになり、酸欠症状を示します。
群泳の環境下では単独でいることが多いのも特徴です。

【原因】 フレキシバクター・カラムナリスが魚の筋肉内で繁殖した為に起こります。
筋肉の薄い小型種に発生します。

【対策】 感染魚は隔離のうえ、市販の薬(グリーンFゴールドリキット、パラザンDなど)を
投与します。また、0.5%の塩浴も有効です。
ただし、この病気は筋肉中で細菌が繁殖するため、治療は困難で完治は難しいです。




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レッドファントムテトラの飼い方・水温・解説


レッドファントムテトラとは?


コロンビア、オリノコ川原産のカラシンです。
赤く透明感のある体色と黒の大きなスポットが入る美しい魚で、オスは背ビレと尻ビレ
が大きくなります。水草水槽に良く映えることから水草レイアウトの広がりとともに人気
になった魚です。

古くから数タイプ流通することが知られ、背ビレの模様や体側のスポットを差異とする
場合が多いです。一般に若魚では白、黒、黄の背ビレが見られますが、成熟し背ビレが
伸長した個体は背ビレ先端の白い部分が目立たなくなり、さらに発情すると背ビレの黒
い部分まで赤く染まります。

背びれがピンとして体高があり、飼い込むうちに鮮やかな赤を発色するレッドファントム
の容姿は実に立派で、小さいながら混泳水槽でも主役級の存在感を放ちます。

また、同種間で見られるフィンスプレッディングは見ごたえがあります。


レッドファントムテトラの飼育要件・水温・水質・餌


最大体長   → 5cm
温度      → 20~25度
水質      → 弱酸性~中性
餌        → 人工飼料、生餌

飼育難易度 → ☆☆☆☆


レッドファントムテトラ飼育のポイントと混泳


レッドファントムテトラは水質に対して敏感ではないので飼育は容易です。
また他のカラシンと比べ、比較的病気にも強いです。

性格は温和なので他種との混泳にも適します。
また、同種で群れますので、まとまった数を入れて群泳させると見ごたえがあります。

赤い発色を引き出すには弱酸性の軟水に調整すると良いです。

混泳に相性がいいのは、ブラックネオン、ラミーノーズテトラ、アフリカンランプアイなどの
小型魚種が最適です。

ブラックネオンとの混泳は、色あい的にお互いが美しさを引き立て合います。
ラミーノーズテトラとの混泳は、お互い群泳する性質があるので見ごたえあります。
アフリカンランプアイとの混泳は、ランプアイが上層、ネオンが中層を泳ぐ性質があり、
水槽内の各層をお互いが住み分けし、生体バランスも見た目もまとまります。


レッドファントムテトラの繁殖


ワイルド個体での繁殖例は多くないので困難かと思われますが、ブリード個体から
であれば繁殖は十分に狙えます。

メスはふっくらとした体型を持ち、十分に成熟したオスは盛んにメスを追うようになります。
バラ撒き型の産卵形態です。



レッドファントムテトラの病気


◆白点病
【症状】 体やヒレに小さな白い斑点が付着し、放置しておくと体じゅうが斑点で覆われ、
それを取るように魚は体を壁や木にこすりつけます。
そのまま放置しておくと、魚は次第に衰弱していき、やがて死に至ります。


【原因】 イクチオフチリウスという繊毛虫が寄生することで発病します。
水温の低下などストレスがかかる環境で魚が衰弱した際にかかりやすい病気です。


【対策】 早期発見により完治できる病気です。
多めに水替えすることと、マカライトグリーンアグテンの投与を行います。
水温は30度にすることが望ましいですが、水槽の他の生体も考慮し、水温は26度以上
30度未満が良いです。
市販薬はマカライトグリーンアグテンを投与して下さい。
薬浴は隔離ではなく飼育水槽内で規定量を。2日後に水換えを行うというサイクルを
1~2週間繰り返します。

鷹の爪を水10Lに対して1本の割合で入れる「鷹の爪療法」もありますが推奨しません。


白点病の詳しい説明と治療方法の特設ページはこちらのリンクをご覧下さい。



◆カラムナリス(尾腐れ病、口腐れ病、エラ腐れ病)
症状】 各ヒレが溶けるように徐々に消失してしまいます。
体に白カビのようなものが見られ、初期症状から他の場所に転移します。
水面に口を出し息苦しそうに泳ぐようになり、エラに症状が出ると酸欠となり死に至ります。

【原因】 フレキシバクター・カラムナリスという細菌に感染すると発病します。
水質が悪化していると菌が繁殖しやすくなります。
15~25度の水温でよく発生する病気で、感染力はきわめて強いです。

【対策】 伝染病なので早期発見が望ましいです。
水換えによる水質改善を最優先として考えます。
治療にはフラン剤系の治療薬が有効で、感染魚は隔離のうえ薬浴します。
それと並行して0.5~1%の塩浴も効果があります。


◆ネオン病
【病状】 タンパク質を分解する酵素を生産するため、尾ビレで繁殖した場合は腐っていく
ように見えます。体にツヤがなくなり、徐々に痩せて行きます。また、背ビレの一部から
出血を伴います。
水面に口を出し息苦しそうに泳ぐようになり、酸欠症状を示します。
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筋肉の薄い小型種に発生します。

【対策】 感染魚は隔離のうえ、市販の薬(グリーンFゴールドリキット、パラザンDなど)を
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2015年6月2日火曜日

白点病の治療方法


熱帯魚を飼育していると熱帯魚の病気に遭遇することがあります。

中でも遭遇する確立が高いといわれる病気に『白点病』があります。 
熱帯魚の飼育経験のある人なら、一度は経験しているかも知れません。
白点病は人間の風邪のようなものと言われるほど、ポピュラーな病気であります。

しかし、白点病は一度感染してしまうと、伝染力も強く、処置を誤れば水槽内の
飼育魚が全滅してしまうほど、やっかいな病気ともいえます。 

白点病対策の文章はネットでもよく見かけますが、白点病のメカニズムをしっかり理解し、
正しい知識で早期の治療がとても大切です。

人間の風邪と同じくひき始めが肝心ってコトですね。




白点病とそのメカニズム



白点病はその名のとおり、体のあちらこちらに白い斑点がつく病気です。


イクチオフチリウスという繊毛虫が魚に寄生することにより引き起こります。

この病原虫は、もともと魚に寄生している場合もあれば、水草や他の生体に付着して
侵入する場合など、様々な侵入リスクが考えられます。
そのことから、水槽内には様々な理由で潜在するとされ、水温や水質の急な変化により
抵抗力が落ちた魚に寄生することで発症します。

病原虫は魚体に寄生後、魚体の中で成長したのち、魚体を離れて分裂し増殖し、
再び寄生を繰り返します。

この行動サイクルが、環境にもよりますが4~5日の間で繰り返されます。
一旦、水槽内で蔓延してしまうと元気な魚にまで寄生しはじめ、早ければ一晩のうちに
全ての魚に感染してしまうこともあります。
寄生された魚はそのまま放置しておくと、徐々に衰弱していき、やがて死に至ります。


この病原虫は25℃以下の低水温を好み、活発に繁殖していきます。
逆に高水温の環境ではその繁殖力が弱まります。



白点病の治療方法


さて、私の場合の白点病の対処方法について書いてみます。

まず、白点病の鷹の爪療法(唐辛子)はあくまでも民間療法なので私は推奨しません。
人間の風邪と同じく、迷わず薬の投与を行います。

魚の病気も人間と同じく早期発見、早期治療が何よりも大切なことです。
もし白い小さな点を見つけたら、迷わずに魚病薬を使用しましょう。


次に、水槽内で白点病が発生した場合、あえて魚を隔離しません。
理由としては、魚を隔離のうえ薬浴治療しても、結局のところ病気の根源は底床や
ろ過槽などで生き延びている可能性があるということ。
根絶するためには、底床やろ過槽、水草や飼育水まで全てリセットする必要がある。

病気は水槽システム全体から根絶しないと意味がないというのが私の考えです。



■白点病の治療手順

①水槽の水を1/3程度換水します。


②『マカライトグリーン アグテン』を規定量投与します。


③ヒーターを利用して水温を3度くらい上げます。(私の場合は28度に設定します)
本来は水温を30度に設定すると病原虫が死滅するので理想なのですが、他の生体や
水草への影響を考慮して調整して下さい。


④CO2添加している場合はCO2添加をストップし、エアレーションを実施します。
病原虫は体の表面からエラの中まで寄生しており、魚の呼吸困難を引き起こすため、
エアレーションで魚の呼吸困難な状況を少しでも改善してあげます。
これだけでも白点病が治癒する確率が大幅にアップしますので、治療が終わるまでの
期間は24時間のエアレーションとします。


③2日後に水槽の水を1/4ほど換水し「マカライトグリーン アグテン」を規定量投与して
2日間様子を見ます。


④更に2日後、水槽の水を1/4ほど換水し「マカライトグリーン アグテン」を規定量投与して
2日間様子を見ます。


⑤白点病のサイクルは4~5日くらいなので、早い場合は1週間で完治します。
状況を見て、完治したと判断できたらエアレーションと水温を通常稼動に徐々に戻します。

しかし、まだ白点が少し残っているようで心配な場合は、1/2の水換えをして、
『マカライトグリーン アグテン』を換水した分の規定量を足し、もう1週間様子を見ます。


私の場合は、心配性なので上記方法を2週間掛けて完治させています。

白点病の治療まとめ


■鷹の爪療法(唐辛子)は民間療法なので推奨しない。

■少しでも白い斑点を見つけたらマカライトグリーンを投与。


■白点虫は水槽内に潜在するため飼育水槽に薬投与。(隔離しない)


■基本は換水とマカライトグリーンの規定量投与。

■マカライトグリーンは水草やバクテリアへの影響はない。

■白点虫の行動サイクルは4~5日、水温25度以上で繁殖力が弱まる。

■水槽環境は24時間エアレーション、水温26度以上に調整する。

■換水&マカライトグリーン投与で2日間様子見。(2~3回繰り返す)

■完治するまでの期間は1~2週間。




私が始めて白点病と遭遇した時は白点病の知識もなく、薬品への抵抗と水草への影響を
心配して、民間治療で有名な鷹の爪(唐辛子)を使う方法を試したのですが・・・

結果的に白点病への効果は全く見られず、モタモタするうちに飼育魚全体に伝染させてしまい、
ろ過バクテリアまでにもダメージを与えてしまって、その結果コケまみれの酷い水質へと散々な
目にあいました。

白点病の鷹の爪療法は効果があるという人も居ますが、あくまでも民間療法です。
今の私は人間の風邪と同じく、薬の投与を行います。迷うことはありません。

間違った知識で病状を悪化させ、感染を広げ、水質までダメにするなんてゴメンです。

どんな病気でも人間と同じで早期発見、早期治療が何よりも大切なこと。

もし白い小さな点をわずかでも見つけたら、迷わずに魚病薬の使用を強くお勧めします!


小さな生命を救えるのは、自身の決断力と行動力です。








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